ケアネット③

連結グロース事業

連結グロース事業は、Ⅰケアネットワークデザイン、Ⅱアスクレピア、ⅢSC-Labo、Ⅳアドメディカの4つの子会社の売り上げにより構成されます

Ⅰ、(株)ケアネットワークデザイン

元々「メディカルプラットフォーム事業」に含まれていたものを子会社化したもので100%子会社です。主な事業内容としては、❶医師・医業従事者専門の転職情報プラットホームである「ケアネットキャリア」を運営するキャリア支援事業、❷高齢開業医の第3者への継承を支援・新たに開業を志す医師に対しては継承による開業支援をプラットフォームによるマッチングで行う「医業継承支援事業」があります。

Ⅱ、(株)アスクレピア

ネットワークにより場所を選ばず医療従事者同士が繋がれるFORAというサービスを提供しているようです。情報が少ないのですが、どうやら地域・職域・所属をこえたリアルタイムカンファレンスの提供により、地域・所属などにより隔絶され、偏在していた医療の情報をあまねく行き届かせる、医療コミュニケーションギャップの解消を活動目的としているようです。

Ⅲ、(株)SC-Labo

医薬品や医療機器の適正使用を推進するための製品情報概要や適正使用ガイド、スピーカースライド、社内研修テキストや動画などの開発作成を行ったり、デジタルを利用した医療情報ツールの開発を行っています。ケアネット本体の業務補助の色合いが濃いように思います。

Ⅳ、(株)アドメディカ

医師と企業をつなぐことで企業の支援を主に行う事業を展開しているようです。❶ヘルスケア事業では「Doctors Me」というヘルスケアメディアを運営。ユーザーの要望などを集約して企業に提供し、企業のヘルスケア商品に医師や専門家のお墨付きを与えることで販促を強化して企業を支援します。❷WEB広告事業ではヘルスケアメディアにおけるオーディエンスデータに基づき、企業の広告支援を行います。❸メディカルサプライ事業では、大手病院や中小のクリニックを対象に、高額医療機器の導入支援や価格交渉までトータルで支援します。また、医材や医薬品を中心としたコスト削減コンサルティングや電子カルテをはじめとするICT医療システムの導入支援を行ったり、新規開業に際には開業準備から開業後のトータルサポートまでワンストップで行います。

ケアネットワークデザインの売り上げ増や、アドメディカの買収による連結組み入れにより、連結グロース事業の売り上げは前年比212.3%、営業損失は前年比11百万円改善の6百万円となり、黒字化が目前となっております。

売り上げ、収益の改善もさることながら、様々な報告から医療にかかわることにより、健康社会の実現にむけて取り組んでいるケアネットの姿勢が強く感じられる内容であると感じました。

次回はいよいよケアネット編最終回。ケアネットの中期経営計画の本丸ともいえる、ヘルスデータサイエンス事業について報告します。